態度
三つ目の学習は、態度についてです。このことは基礎・中級でも取り扱われますが、上級トレーニングでの中心的課題となります。
私たち自身の持つリソースや力、そして態度が、クライアントに移ることはしばしば起きます。それは援助のための最も基本的な方法です。そしてその移行は、何らかの介入によってではなく、私たちの意識状態によって可能になります。このことは、システミックな視点と、意識のフィールドについて理解するために最も大切な部分です。そしてこれが、態度とは何かについてです。
態度とは、内在化され消化された人生経験のあらわれです。しかし、態度とは何かを行う能力ではありません。それは在りかたです。
また、態度とは、ときに達成できるときもあれば、忘れてしまうことも多い、意識の内的な状態です。例えば、クライアントと関わりはじめる当初は、批判的にならない態度を保つことができるかもしれません。しかし、人生で起こる全ての出来事に対して、批判的にならない人でいる、ということは不可能です。それは幻想です。
ですから、態度とはクライアントとワークするときに、自分自身に整えることのできる意識の状態であるといえます。
ファシリテーター/セラピストとして大切な態度には以下のようなものがあります:
- 安全地帯から出る
- 内なるリソース(資源、源)と繋がりを保つ
- 失われた自己の側面を統合する
- 現実にイエスと言う
- 自分にやさしく、他者には寛容であること
- Being nonjudgmental
- Being neutral
- 本物になる
- 希望を見つける
- 内なる自由を見つける
- 責任をとる
- スピリットによる内なる変容
One cannot acquire one of these attitudes without acquiring the others. They are all inter-woven and grow together through your experience.
これらの態度はトレーニングで教えることのできないものです。しかし、これらの態度のために何が必要なのかと、クライアントに与えるポジティブな影響について理解を深めていくことで、これらの態度を体現できるよう支援していきます。例えば、ある受講生が現実を受け入れて、世界をありのままに見ることが難しい場合、講師はその人のためのコンステレーションを展開し、その態度が自分のものとなるよう力添えします。そして、このようなワークは参加者全員に役立ちます。
ファミリー・コンステレーションは、いつもクライアントの助けになれるわけではありません
実際にクライアントに働きかけるとき、私たちが頼りにできるのは、自分自身の知識、スキル、態度、そして最善の意図のみです。しかし、最も高いスキルとこれまでの人生で磨かれた態度をもってしても、コンステレーションがクライアントの助けにならないことがあります。
とても深いコンステレーションになったとファシリテーターが感じたときでさえ、クライアントが、何の助けにもならなかった、と言うことはあります。また、クライアントがコンステレーションに深く心を動かされたときでも、彼らの実際の人生には何の影響も及ぼさないことがあります。私たち講師も、あるコンステレーションが果たしてよい影響をもたらすのかは、知りようがありません。コンステレーションとその効果については、どのようなパターンも未だ見いだされていません。ですから、ひとつひとつのワークで、助けになるかどうかはわからないまま、また成功を欲したり、期待したりせずに、私たちのスキルをクライアントの奉仕のために使うことをしています。
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