自分にやさしく、他者には寛容であること
自分を許し、他者に忍耐強くある、と、言うこともできます。自分が完全でないことを受け入れ、私たちは不完全であるということを理解することで、はじめて他者と繋がることができるのです。
私たち誰もが持っている、自分を批判する内なる声(内なる批判者)は、しばしば「自分にやさしく、他者には寛容である」ための障害となります。
この内なる批判者は、スーパーエゴとも呼ばれていて、こうしろああしろ、これをやってはいけない、それではだめだなどと、あなたに言い続けていた(言い続けている)親をあなたの中に取り込んだようなものです。スーパーエゴは、自分が所属する社会、集団からはじき出されるような行動や態度をしないために、うまく機能しています。つまり、やってはいけないことを教えてくれるのです。言い換えれば、自分が社会、集団の中で生き残るために助けてくれているのです。
しかしながら、非常に厳しい批判は(実は、それは私たちが度々親から浴びせられていたものかもしれません)私たちを臆病にし、際限なく自分を批判し、責めるようにしてしまった可能性があります。そして、それは自分だけでなく、自分以外の人へも同じことをしている。つまり、猛烈に批判し、責め続けているかもしれません。
この自己批判は人間的に成熟する、大人になるための障害となります。 それはしばしば私たちが子どものままでいるようにしてしまいます。また、人間的成熟度が伴わないのでキャリアも頭打ちとなる可能性も高く、スピリチュアルな成長をも妨げます。
それは、私たちをあまりにも限られた、狭い安全地帯に留まるようにしてしまうのです。すなわち、居心地のいい場所から未知の世界へ足を踏み出す勇気をくじいてしまうのです。居心地のいい場所から未知の世界へ踏み出す、飛び込む過程で学ぶことができる「明晰なマインドと研ぎすまされた知覚、認識」は、コンステレーションをファシリテートするために、また、クライアントとワークするために欠くことのできないものなのです。
それゆえ、トレーニングの間は、受講生は毎日の生活の中で、スーパーエゴに対するワークを実践していただきます。
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