森岡ひさ子(1955年)

森岡ひさ子は、洗練された認識の力を持っています。その卓越した感性で、目の前のクライアントの経験している困難さと、その陰に隠されている中心的テーマを捉えます。彼女にとっては、長々と語られる物語よりも、微細な体の使い方のほうが、注意を払うべき情報を的確に教えてくれます。

このような深い認識と理解、そして彼女自身の人生の経験のお陰で、彼女のもとを訪れるクライアントをはじめとする困難な状況を生きる人々や、それ以外の全ての人々への深い慈愛が養われました。もっとも傷つきやすい部分を明かして彼女に手助けを求める人々は、深く理解され、安全で安心であると心から感じることができます。そして彼女は実際に、最も安全な状況でそれらを取り扱うことができます。

彼女のワークの手法は、斬新でオリジナリティに溢れています。その発想は驚くほど柔軟で、ときに別次元からの情報に基づいているように見えます。特に、個人セッションで展開するコンステレーションの際は、他の誰もが思いつかないような、奇抜にも思えるような介入を試みることがありますが、多くの場合それは驚くような的確さで状況に作用し、最終的な解決策を導き出します。

その上で、彼女の最も優れたスキルは、場を創り出す力です。彼女のプレゼンスを通じて、彼女は安全で、集中し、開かれた場を作ります。その中で行われるワークは、深遠かつ強力です。

ベルツ・テルプストラ、2013年10月

森岡ひさ子 経歴

昭和大学薬学部を卒業後(1977年)付属病院に薬剤師として勤務。アンドルー・ワイル博士との出会いにより代替医療と心理学の勉強を始め、ミネソタ州立大学心理学部を卒業(1997年)。
バーバラ・ブレナン・ヒーリングスクール卒業(1997年〜2001年)。
ソマティック・エクスペリエンス:SEワーク(トラウマ療法)をアメリカでピーター・レヴィンより学び(1998年〜2000年)認定プラクティショナーとして活動を開始する(2000年〜)。
自身の椎間板ヘルニア発症を機に整体法を片山洋二郎氏に師事する(2001年〜)。
アイアムアイ・ホリスティック・ヘルス研究所を立ち上げ、心理学、SEワーク(トラウマ療法)、ムーブメント、整体を統合した個人セッションとグループワークを開始する(2002年〜)。
世界各地(ドイツ・アメリカ・オーストリア・オランダ・メキシコ・中国・香港・マレーシア)で開催されるファミリー・コンステレーションのワークショップ、ファシリテータートレーニングに参加してシステミックワークを学び(2003年〜)、個人セッションとワークショップを提供する(2004年〜)。
日本での活動に加えオランダで “Being Here” のワークショップを主催する(2013年〜)。

ベルツ・テルプストラについて(マリア・ダニエルス談)

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