参加者全員とファシリテーターは一緒に円になってすわります。
ファシリテーターとは「促進する人、助長する人」という意味で、ここではファミリー・コンステレーションがスムーズに行われるよう導く、進行役、ガイド役の人をいいます。
ファシリテーターは、問題についてワーク(働きかけ)をしたい人の中で誰がその瞬間にコンステレーションを立てる(受ける)準備ができているかを感じ取り、その人を選びます。往々にして同じように他の参加者もそれを感じ取ることができます。
このようにして、毎回誰の問題についてワーク(働きかけ)をするかが決まります。このワーク(働きかけ)をする人をクライアントと呼んでいます。
まず始めに、ファシリテーターはクライアントと話をしながら、問題の核が何であるのかを明確にするお手伝いをしていきます。
その話のなかでクライアントは自身が置かれている状況を事細かに説明する必要はありません。ここが従来のセラピー、カウンセリングとの違いのひとつです。
たとえば、母親との問題を持つクライアントは、母親が何を言ったのか、どんなことをしたのかをすべて説明する代わりに、簡単な背景の説明と「母親との関係を良くしたい」というだけでも充分です。
問題の核がはっきりした後で、クライアントは家族の中で何が起きたのか、特に深刻な出来事だけを伝えていきます。
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