ファシリテーターはその出来事の情報を元に、クライアントの家族の誰を配置していくかを決めます。
その家族のメンバーの代理人をクライアント自身が参加者の中から選んでいきます。顔や年格好、雰囲気が似ている必要はなく、無作為に選びます。
代理人をやりたくない人はもちろんその意志が尊重されます。その場合は他の人を代理人として選び直します。
次に、クライアントは家族の代理人を家族の関係性にしたがって配置していきます。
代理人は配置された後、自然に、感情が出てきたり身体に何か(立っていられない、ある方向へ向かって歩いて行きたい衝動など)を感じたりするのを体験するでしょう。
かといって、自分自身が無くなってしまう訳では決してありません。それを感じている自分をしっかり自覚しています。
代理人はそのクライアントの家族に会ったこともなく、家族の詳細も知りません。しかし、代理人が感じているこれらの感覚は、代理をしているその家族メンバーとつながっています。クライアントの家族システムの中の、無意識下の何かが反映されているのです。この現象は、このグループセラピーが開発される過程で発見されました。
この代理人が感じている感覚という情報を元に、そのクライアントの家族システムのどこに滞りや障害(もつれ)があるのかを明らかにし、クライアントの問題の解決策を探っていきます。
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