家族システム内の「もつれ」によってその人の命の流れが妨げられた時、その人はそれを肉体的な形や心理的な形で経験します。それは、家族との問題やパートナーとの問題でなかなか解決策が見いだせないという状況だったりします。
「もつれ」とは、無意識のうちに、自分よりも先に生まれた家族システムの中の誰かと自分を同一化するという現象です。その結果、その誰かが持っていた感情やその人がたどった人生や状況を追体験することになります。自分で自覚しないままに、そのことを引き受けてしまいます。
そのような同一化は人生の早い時期に起こります。もしかしたらお母さんのお腹の中にいる時からすでに始まっています。小さな子どもは、自分が属する家族システムのバランスが崩れていることを無意識のうちに敏感に感じ取ります。そのバランスが崩れている状況に直接関係している人と自分を同一化することで、家族システムを元のバランスがとれた状態にもどそうとします。たとえそうすることで、自分自身を苦しい立場に追いつめることになったとしても。
同一化は、次のような目的のために、無意識下で自動的に起こります。
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