エネルギーに関するスキル

ここで言うグループのエネルギーとは、集団としての注意の集中の状態を指します。あなたがファシリテーター/リーダーならば、グループの意識はあなたの意識に同調します。あなたの状態が、グループ全体の安心感、集中、深み、明確さ、繋がり、そしてプレゼンスの全てに影響します。

  1.   グループをホールドする、スペースをホールドする
  2.   グループの注意、意識をまとめる
  3.   深いワークをするために
  4.   グループのエネルギーを保つ
  5.   代理人の体験の強さを制御する

コンステレーションのワークを始めるにあたっては、グループ全体がプレゼンスでいること、グラウンディングしていること、そして集中していることが必要です。そういう状態になるために、ワークの前に瞑想の時間を取ることもよい方法のひとつです。グループ全体の集中が整った時、ワークを開始することができます。

ワークの最中は、グループの緊張や落ち着きに常に注意を払うことで、安定した空間を維持することができます。トレーニングではあなた自身の意識とプレゼンスを用いて、グループに集中と落ち着きを取り戻す方法についても学びます。

例えば、ある参加者が怒りを爆発させるなどして、グループの安全さが失われたとき、ファシリテーターは自分のエネルギーフィールドと、時にはグループ全体での呼吸のエクササイズを取り入れるなどして、安全さを取り戻すことができます。

グループの参加者の中で、取り乱し混乱する人が現れた場合は、ファシリテーターは自分のエネルギーでホールドしグループ全体に安全な状況を確保し、その人自身もエネルギーでホールドします。

ワークの場の深みは、あなた自身が内側でクライアントとグループの痛みに繋がることによってもたらされます。誰かの最も深い痛みがあらわれようとするときに、あなたにそこにいる準備があり、それに向きあおうと臨むことで、イシューはより核心へと近づきます。それは簡単なことではなく、あなた自身が痛みを見つめた経験と、逃げずにそこにとどまる力が必要です。自分の痛みに向き合うときと同じそういった姿勢を、あなたがグループのために提供できるとき、そのグループではどんなイシューも扱えるでしょう。これは、あなたの個人的な痛みをクライアントのものと重ねあわせて共感することとは異なります。それよりも、最も強い痛みを伴う感情を前にしても、静かにそこにいることができるということです。あなたの安定と力強さを頼りに、クライアントは自分に必要なプロセスを進めていくことができます。

これと関連する話題に、代理人の体験の強さのコントロールがあります。代理人が明らかに大変な役割として配置されているときは、その状態で立っていて大丈夫かどうかを確認することが必要です。もし耐えがたいようなら、少し休憩をとることや、その場から離れて座ることを提案したほうがいいときもあります。しかし、代理人として経験する大変さから、彼らを完全に守るということは行いません。それは、参加者が代理人としての体験を通して、自分自身が持つ痛みについて新しい視点を得られる貴重な機会でもあるからです。

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