抽象的概念、実在するもの、関連する人またはものを使う

コンステレーションでは、時折、抽象的概念や集合体、そしてまだ誰なのか特定できない人の目印として代理人を立てることがあります。

抽象的概念には以下のものがあります:

  1.   死、生命、運命、宿命、時、事実、真実
  2.   力、勇気、統合、正直さ、愛、その他

抽象的概念には、二種類あります。ひとつは、死・生命・運命・宿命・時間・事実・真実といった、わたしたちの人生の現実の一側面です。もうひとつは、強さ・勇気・統合・正直さ・愛など、わたしたちが備える性質で、クライアントがリソース(源、力のより所)として活用できるものです。※注 真実(truth)は現実の一側面であり、正直さ(truthfulness)は、内的なリソースや人が備える性質を意味します。

ときには代理人に、ある事実を提示することが役立つことがあります。例えば、ある家族のメンバーが感情的に戦争中の状態を生きている場合に、「戦争は終わった」と伝えることなどが挙げられます。

コンステレーションの中で、抽象的概念や存在の代理人とワークする方法を学びます。それらの代理人は、テーマに焦点づけたり、動きや鍵となる出来事をもたらしたり、クライアントの内側で起きている内的な感情や体の動きの中のどれに着目し取り扱っていく必要があるのかを明確にすることができます。

集合体とは以下を指します:

  1.   ある国や国籍
  2.   ある民族や人種
  3.   宗教や信念
  4.   特定の文化
  5.   ある国や民族の歴史
  6.   その他

扱うテーマが、家族を超えてより大きなシステムと関連しているときに、集合体をどのように使うかを学びます。.

抽象的概念や集合体の代理人が、コンステレーションの過程で、ある「人」に変化していくことはよく起こります。いつそれが起きたかを認識する方法を学びます。コンステレーションに抽象的存在を導入するねらいのひとつには、明らかにされるべき人や出来事が、より現れやすくなるための道を開くことがあります。

目印(または参考References)とは、その家族に起きた出来事に関連する役割を設定された代理人です。

目印の例は以下のとおりです:

  1.   「起きたことに責任がある人」
  2. 「クライアントを後ろに引き寄せる人」
  3. 「成功を阻むもの」
  4. 「前進できるようになる必要があるもの」
  5. その他

これら目印の代理人を使用するにあたってのメリットとデメリットについて学びます。

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