システミックな人間関係のパターン
システミックな家族力学(Systemic Family Dynamics)は、家族メンバーの間の、関わりややりとりのパターンです。それにより、後にその家族に加わるメンバーが、前の世代の重荷やトラウマや感情を引き受けるように導かれます。
システミックな力学(Systemic Dynamic)の基本的なパターンは、家族メンバーの中のある人の注意が、忘れられた人、除外された人、不正な扱いを受けた人、被害者、亡くなったのに誰にも悲しまれなかった人、などへ無意識的に引き寄せられることです。それが起こると、その人は今現在ともにいる家族へ意識を向けられなくなります。子どもは、両親が本当の意味ではそこにいないということを感じとります。その場合によく起きることは、子どもがその力動から生まれた両親の重荷を無意識的に背負うことです。そうすることで、両親はより現在の家族に注意を向けられるようになり、子どもたちにも意識を向けることができます。子どもがその選択をするとき、家族の順列は乱されます。このようにして、重荷は世代間に受け継がれ、ときには五世代にも及ぶことがあります。基礎トレーニングでは、このような家族システムにどのように序列を取り戻すかのアプローチを学びます。
まだ部分的ではありますが、システム的な力動がどのように現れるかが明らかにされたテーマがあります。それらの力動パターンを理解することで、ファシリテーターは家族の間に何が起きているのかを見極めることができます。
このコースでは、以下のテーマの背景にある基本的な力動パターンを学びます。
- 自殺の傾向
- 摂食障害(過食と拒食)
- 育てにくい子ども
- 求めようとする行動が妨げられるとき
- 怒りの感情を抱える
- 二重シフト
- 不安
- 狂気
- アルコール、薬物およびその他の嗜癖
- 家庭内暴力
- 性的虐待
- 金銭問題
- その他
クライアントや家族をシステミックな視点でとらえることは、心理的な問題の原因について、何が人々を動かし、誰に責任があり、責めを負うべき人は誰なのか、についての考え方を根本から変えうるでしょう。そのため、システミックな力動について学ぶことは、「システミックな視点(Systemic View)」について学ぶと表現されます.
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